PTAバザーの商品を考えると、「何を集めればよいのか」「子どもも選びやすい品物はあるか」「売れ残ったらどうするか」と迷いますよね。文房具や日用品は候補になりますが、来場者や開催時期、商品の状態によって選び方は変わります。
この記事では、PTA副会長経験者のなごみが、商品候補と選ぶときの確認事項を紹介します。手作り品や食品の注意点、値付けと陳列、残った品物の扱いまで整理し、担当者が管理できる品ぞろえを考える手がかりをまとめます。
PTAバザーの商品を選ぶときのポイント

商品選びでは、買う人に使い道が伝わることと、受付・保管・販売を無理なく行えることを合わせて考えます。人気という評判だけで集めたり仕入れたりせず、今回の来場者と受付条件に合う候補へ絞りましょう。
- 来場者と開催時期に合う商品を選ぶ
- 新品・中古の受付条件と、商品の状態を確認する
- 食品や手作り品は、必要な管理や利用条件を確かめる
- 値付け・陳列・売れ残りの扱いまで決めて募集する
PTAバザーにおすすめの商品候補
まず検討したいのは、使い道や状態を説明しやすく、会場で扱える大きさの品物です。以下は商品選びの提案であり、全国共通の人気ランキングや、売れることを保証する一覧ではありません。
文房具やおもちゃは、使える状態と対象年齢で選ぶ
鉛筆、ノート、消しゴムなどの文房具や、パズル、ミニカーなどは、子どもが選ぶ売り場の候補です。見た目だけでなく、使える状態と対象年齢を確かめて選びましょう。
- 文房具:未使用か、インクの劣化や破損などがないか
- おもちゃ:部品や説明書の有無、破損、対象年齢を確認できるか
- セット品:何が何点入っているかを、買う人へ示せるか
中古品を受け付ける場合は、清掃されているだけで安全とは判断しません。消費者庁も、中古品ではリコール、修理・改造、不具合、付属品などを確認するよう案内しています。安全性を確認できない品物は販売候補から外す方針も検討しましょう。(参考:消費者庁「Vol.571 身の回りの製品を点検しましょう―11月は製品安全総点検月間です」)
タオルや洗剤などの日用品は、未使用・未開封を基本に考える
タオル、ハンカチ、石けん、洗剤、スポンジなどは、家庭での使い道を伝えやすい候補です。本記事では衛生面と内容の説明を考え、未使用・未開封の日用品を基本に募集する方法を提案します。
| 品物の例 | 選ぶときに見るところ |
|---|---|
| タオル・ハンカチ | しみ、カビ、におい、長期保管による変色など |
| 洗剤・石けん | 封が開いていないか、内容や注意事項の表示が読めるか |
| スポンジなどの小物 | 未使用か、包装や素材が劣化していないか |
贈答品でも、長く保管した物は状態を確認します。洗剤などを別の容器へ移した物や、中身を特定できない物は候補にしません。すべての家庭で使う、必ず売れるとも決めつけず、過去の販売状況も参考にしてください。
食器や生活雑貨は、セット内容と持ち帰りやすさを確認する
皿、マグカップ、保存容器、収納用品などは、状態と用途が分かる品物を選びます。食器を扱う場合は、ひびや欠けを確認し、割れ物として安全に並べられるかも考えましょう。
セット売りなら、箱の中に何が何点入っているかを確かめます。未使用か使用済みか、箱だけに傷があるのかなど、購入前に知りたい情報を示すと選びやすくなります。
大きな収納用品や重い品物は、搬入、陳列、購入者の持ち帰り、残った場合の保管まで対応できるか確認します。運搬担当や配送を手配していないなら、当日の役員が引き受ける前提にしないようにしましょう。
雑貨は種類を増やすほど、仕分けや値付けにも時間がかかります。限られた会場では、一人で持ち帰れる大きさや重さを募集条件にするなど、扱える範囲を決める方法があります。
本・衣類・学校用品は、対象を絞って募集する
絵本や児童書、衣類、学校で使う用品は、必要な人へ届く分類を考えて募集します。中古品を扱うか、記名があってもよいか、どのサイズを受け付けるかを先に決めておきましょう。
| 品物の例 | 分類・説明の工夫 |
|---|---|
| 絵本・児童書 | 対象年齢の目安や種類で分け、破れ・書き込みを確認する |
| 衣類 | サイズ、季節、未使用・使用済みを分けて表示する |
| 制服・体操服など | 現在使える仕様か、学校の取扱方針と募集条件を確認する |
上記は本記事の整理例です。「衣類は中古不可」「本は子ども向けのみ」など、条件は主催者が決めます。個人の名前がある品物は、販売前の記名部分の扱いも確認してください。
大阪府立藤井寺支援学校PTAの募集案内では、文具・日用品・食器・衣類などを新品、おもちゃや子ども向けの本などを中古でも可と分け、食品全般は対象外としています。これは同PTAの募集例で、他のバザーにも共通する基準ではありません。
(参考:大阪府立藤井寺支援学校PTA「バザーの物品提供のお願い」2026年5月29日、1ページ)
手作り品・オリジナルグッズ・食品を扱う場合
手作り品や食品は、品ぞろえに変化を付ける候補ですが、材料費や管理の仕事も増えます。担当できる人がいるか、必要な確認を済ませられるかを見て判断しましょう。
手作り雑貨は、用途・制作負担・素材の利用条件を確かめる
巾着袋、布小物、しおり、アクセサリーなどは、使い道が伝わる手作り品として検討できます。通学用品ならサイズや仕様、アクセサリーなら金具や小さな部品なども確認しましょう。
- 材料費と包装費、制作にかかる時間を見込む
- 作れる数量と募集する数量を合わせ、制作を無理に求めない
- 生地・図案・イラストなどを、販売用に使えるか確認する
既存キャラクターや他人の図案を使う場合は、非営利のPTAバザーでも自由に販売できるとは考えないでください。さいたま市PTA協議会も、非営利という理由だけで著作物の利用が認められるわけではないと説明しています。(参考:さいたま市PTA協議会「著作権法とPTA」)
学校名や校章、子どもの絵を使うオリジナルグッズも、使用の了承や必要な許諾を確認します。新たに制作・発注するなら、材料費・発注数・売れ残りの負担を整理し、予約や少量での試行も検討しましょう。
市販菓子も、表示・保管・提供方法を確認してから選ぶ
食品を販売する場合は、まず食品を扱える条件を確認します。家庭からの提供品として募集する食品と、主催者が計画して調理・販売する模擬店は分けて考えてください。
豊島区の案内では、行事の対象者や実施形態によって、届出や許可の扱いが異なる場合があると示されています。「PTAの行事だから手続き不要」と決めつけず、食品の種類、調理・包装・保管方法、来場者の範囲を開催地の保健所へ事前に相談しましょう。(参考:豊島区「お祭り・イベントなどで食品を取扱う際の届出について」)
- 販売する単位で、期限や原材料・アレルギーなどの表示を確認できるか
- 必要な保存温度を、搬入から販売まで守れるか
- 包装の破れや、保存状態が分からない品物がないか
特に、大袋のお菓子を開けて小分けにする方法は、外袋だけにある表示が失われることがあります。消費者庁のQ&Aでも、詰め合わせとばら売りでは表示の扱いが異なるとされています。個包装だからそのまま販売できるとは判断しないでください。(参考:消費者庁「食品表示基準Q&A 第2章 加工食品」加工-246)
本記事では、食品を扱う場合も、必要な表示を確認できる未開封の商品をそのまま販売する方法を基本案とします。手作り食品や詰め替えを企画する場合は、先に保健所等へ条件を確認してください。ラッピングで表示を隠さないことも必要です。
提供を見合わせたい品物や、食品・中古品などの受付条件を詳しく確認したい方は、こちらの記事も参考にしてください。

「人気の商品」は、来場者と過去の記録から考える
インターネットで紹介される人気商品が、自校でも同じように売れるとは限りません。次の条件を組み合わせ、今回の品ぞろえを考えます。
| 見る条件 | 商品選びへの生かし方 |
|---|---|
| 来場者 | 子どもが自分で選ぶ商品、家庭で使う商品など、用途を考える |
| 開催時期 | 季節物を今使えるか、次に使うまで保管が必要かを見る |
| 過去の販売記録 | 品目・状態・価格ごとの売れ行きと残った数量を確かめる |
| 今年の会場と担当者 | 検品、保管、説明、運搬に対応できる範囲へ絞る |
表は本記事で整理した判断の軸です。以前売れた商品でも、値段や状態、数量が違えば結果は変わります。記録がなければ、少ない数量から試す方法を検討し、人気という評判だけで大量に仕入れないようにしましょう。
「子どもの買い物体験を重視する」「家庭で使える品物を中心にする」など、今回の目的も合わせて考えます。売上の使い道は主催PTAで確認し、学校の活動費に必ず充てるものとは扱いません。
値付けと陳列で、商品を選びやすくする
品物が決まったら、買う人に内容と価格が伝わる売り場を考えます。価格の相場を決めつけず、同じ売り場の中で基準をそろえましょう。
状態・用途・準備費を見て、値付けの基準を決める
値付けでは、商品の状態と販売単位を先にそろえます。未使用と中古、単品とセットでは条件が異なるため、種類だけで同じ値段を付ける必要はありません。
| 区分 | 価格を考えるときの材料 |
|---|---|
| 家庭からの提供品 | 状態、付属品、販売単位、過去の売れ行き |
| 手作り品 | 材料・包装の費用、制作数量、購入者の使い道 |
| 仕入れ品・発注品 | 仕入れ額、送料、必要な数量、残った場合の負担 |
値下げやまとめ売りをするなら、対象商品と判断する担当者を先に決めます。例えば「1点100円、3点250円」といった表示は計算例で、全国的な相場や推奨価格ではありません。包装などの費用もあるため、売上と収益の違いも意識しましょう。
子ども向けの売り場では、数量と値段の対応が分かる表示にします。レジの担当者も同じ基準で計算できるよう、当日だけの口約束で価格を変えない運用を提案します。
種類・サイズ・価格を示し、安全に手に取れるよう並べる
陳列は、装飾の多さより探しやすさと安全性を優先します。買う人が品物を比べられ、担当者が状態を説明できる並べ方を考えましょう。
- 本・衣類・日用品など、種類で売り場を分ける
- サイズ、セット内容、未使用・中古、価格を分かる位置に表示する
- 重い物や割れ物は、落下・転倒しにくい安定した場所へ置く
- 通路を確保し、袋や箱が足元へはみ出さないようにする
箱で段差を作る場合も、ぐらつきや荷重を確認します。小さな部品がある商品や割れ物は、子どもが自由に触れる場所へまとめず、必要に応じて担当者が取り出す方法にしてください。
工作やゲームを加える場合は、物販とは別に見守り、材料、受付、片付けの担当が必要です。商品選びの延長で自動的に追加せず、対応できる人手と安全面を確かめてから企画しましょう。
募集前に、受付から売れ残りの扱いまで決めておく
品物をたくさん集めることだけを目標にすると、仕分けや保管、終了後の対応が増えます。募集前に次の内容を決め、提供する家庭へ分かるように案内してください。
| 段階 | 決めておくこと |
|---|---|
| 募集 | 受け付ける品目と状態、対象外の物、受付期間、相談先 |
| 受付・仕分け | 状態を確認する人、条件外の物の扱い、分類と保管場所 |
| 値付け・販売 | 価格の基準、販売単位、値下げの判断、商品説明の担当 |
| 終了後 | 返却・保管・処分などの方針、数量の記録、作業の担当 |
返却や処分は、提供前に伝えた扱いと食い違わないようにします。残った物を他団体へ寄付する場合も、相手が受け付ける品目・状態・数量を先に確認し、引き取ってもらえる前提にしないでください。
提供を無理に求めたり、出す物がない家庭へ購入して用意するよう求めたりせず、協力できる範囲で募る方法を提案します。終了後は、何がどれだけ集まり、売れたか、残ったかを記録すると、次回の募集量を考える材料になります。
開催全体の準備や役割分担を確認したい方は、こちらの記事でバザー運営の流れを紹介しています。

この記事のまとめ
PTAバザーの商品候補には、文房具やおもちゃ、タオルなどの日用品、食器、本、衣類、学校用品などがあります。ただし、どの品物も必ず売れるわけではありません。来場者・開催時期・商品の状態を見て、主催PTAが管理できる範囲から選びましょう。
手作り品は制作費や素材の利用条件、オリジナルグッズは発注数や残った場合の負担も確認します。食品は市販品でも、表示・保存・提供方法の確認が必要です。お菓子の小分けや手作り食品を、見た目や手軽さだけで決めないようにしてください。
値付けと陳列に加え、受付条件、保管場所、売れ残りの扱いまで決めると、必要な仕事を把握できます。まずは今回募集する品目と受付条件を書き出し、過去の記録や会場、人手と照らし合わせて担当者同士で確認することから始めましょう。
