PTAのベルマーク活動では、切り方や数え方に迷うことがありますよね。基本は、番号や点数を残して切り取り、会社ごとに分けて集計することです。形をそろえるための切り直しや、10枚ずつの貼り付けは、必ず行う作業ではありません。
この記事では、PTA副会長経験者のなごみが、切り方・仕分け・集計・発送の手順を公式案内に沿って紹介します。破れたマークの扱い、整理袋と送り状の使い分け、負担を減らす見直し方まで、初めての担当者にも分かるよう整理しました。
PTAのベルマーク活動で知っておきたいポイント

ベルマークの整理では、財団が求める作業と、学校で続けてきた方法を分けて考えます。必要な情報を残して集計し、指定の書類で送ることを優先しましょう。まずは次の4点を共有すると、作業の見直しにも取り組みやすくなります。
- 番号・点数を残して切り、不要な切り直しや貼り付けを減らす
- 企業番号ごとに分け、点数別の枚数と合計点を記録する
- 財団指定の整理袋にまとめ、送り状は原本を別便で送る
- 回収・集計の回数と役割分担を見直し、活動結果を伝える
ベルマーク活動の流れ|回収から発送までの5段階

回収したマークは、対象の確認、必要な切り取り、会社別の仕分け、集計、発送の順に整理します。上の図の「切る」は、すべてのマークを切り直す意味ではありません。すでに扱いやすい状態なら、そのまま次の工程へ進めます。
ベルマーク以外のものや見本のマークが混ざっていないかを確認します。判断に迷うものは、いったん別に分けます。
商品から切り取る際は、番号や点数を残します。すでに切り取られたものを、見た目だけのためにそろえ直す必要はありません。
会社別のトレーや容器に仕分けます。色や商品の見た目ではなく、マークに記載された番号を確認します。
同じ会社の中で点数別に枚数を数え、枚数と合計点を記録します。記録と実物が離れないように保管しましょう。
会社別の整理袋にマークを入れて明細を書き、送り状へ転記します。通常のマークと送り状は、別便で発送します。
作業前に整理袋と最新の送り状が手元にあるか確認しておくと、発送直前の準備で慌てずに済みます。以下では、特に迷いやすい部分を詳しく見ていきます。
ベルマークの切り方|余白・破れ・10枚ずつの貼り付け
財団は、送る際の決まった切り方はないと案内しています。形の美しさより、番号や点数を確認でき、仕分け・集計しやすい状態かを基準にしましょう。
余白を残してもよい?全部を切り直す必要はある?

切り取る際は、ベルマーク番号と点数を残すことを優先します。財団は、四角に切る、小さなマークは周りに余裕を持たせるなど、扱いやすい方法を紹介しています。枠ぎりぎりに切りそろえる必要はありません。(参考:ベルマーク教育助成財団「切る」)
上の図は切り方のイメージで、描かれた番号や配色は実物の見本ではありません。実際の番号・点数を確認し、欠けたものは次の基準も参考にしてください。
| 集まったマークの状態 | 作業の考え方 |
|---|---|
| 番号・点数が分かり、扱いやすい | そのまま仕分けへ進む |
| 包装が大きすぎて作業しにくい | 必要な情報を残して、扱いやすい範囲に整える |
| 小さく、つかみにくい | さらに小さく切らず、余白を生かす |
| 何枚かつながっている | 無理に切り離さず、そのまま扱う |
財団は、つながったマークを切り離さなくてもよいとも案内しています。全部を切り直すのではなく、仕分けや数え上げに支障があるものだけを整えると、作業を減らせます。(参考:ベルマーク教育助成財団「切る」)
破れたマークや、番号が分からないものはどうする?
切り損なったマークは、財団の案内では半分以上残っていれば有効です。「少し欠けている」という理由だけで、すぐに捨てる必要はありません。(参考:ベルマーク教育助成財団「切る」)
会社が分からないものは、同じ種類をまとめた別の封筒へ入れ、「不明マーク」と書いて財団に送る方法が案内されています。点数が読めないものも、推測で数字を足さず、通常の集計から分けて財団へ扱いを確認してください。(参考:ベルマーク教育助成財団「仕分ける」)
見本・広告のマークや、脱退した会社の無効なマークは対象外です。番号が分からないマークと、無効と確認できたマークを同じ扱いにしないようにしましょう。
10枚ずつ台紙やテープに貼る必要はない
ベルマークの枚数を数える際、10枚ずつ貼る必要はないことを担当者間で共有しましょう。集計しやすくするための方法の一つなので、貼らずに数えられるなら、その方法へ見直せます。財団が紹介した学校事例でも、貼り付けをやめる取り組みが報告されています。(参考:ベルマーク教育助成財団「ベルマーク運動説明会 5月10日(金)横浜①」)
貼る方法を使う場合も、番号や点数が確認できる状態を保ちます。貼り付けを省くときは、数えた枚数・合計点をメモに残し、未集計のものと混ざらない仕組みを先に決めておきましょう。
ベルマークの仕分け・集計・整理袋への入れ方
ここでは、会社別に分けてから発送の準備を整えるまでを説明します。校内で使う作業メモ、小分け袋、財団指定の整理袋、送り状は、それぞれ役割が違います。
企業番号ごとに仕分け、さらに点数別に分ける

仕分けの基本は、企業番号ごとに分けることです。見た目が似ていても会社が違う場合があるので、マークの色では判断せず、記載された番号を確認してください。図の色分けは整理方法のイメージです。
会社別に容器を用意し、同じ会社の中で点数の違うものを分けると、その後の計算がしやすくなります。財団も仕分け用の容器を準備する方法を紹介しています。(参考:ベルマーク教育助成財団「仕分ける」)
未集計・集計済み・確認待ちの置き場所を分けるのは、本記事で提案する工夫です。会社別の仕分けだけでなく、どこまで作業が終わったかも分かるようにすると、数え直しを防ぎやすくなります。
集計表には「1枚の点数・枚数・小計」を残す

会社ごとの合計点は、1枚の点数×枚数を点数別に計算して足します。枚数だけでは合計点を出せないため、点数別の内訳を記録しておきましょう。
次は、同じ会社の1点のマークが4枚、5点のマークが4枚あった場合の計算例です。実際の回収結果や商品の点数を示したものではありません。
| 1枚の点数 | 枚数 | 小計 |
|---|---|---|
| 1点 | 4枚 | 4点 |
| 5点 | 4枚 | 20点 |
| 合計 | 8枚 | 24点 |
上の画像の「8枚・24点」は、会社別に集計した合計のイメージです。1枚が24点という意味ではありません。実際の作業メモには、企業番号、点数別の枚数と小計、会社全体の合計を残すと、整理袋へ転記しやすくなります。
数える人と確認する人を分ける方法もあります。横浜市立市場小学校の2019年の発表では、2人1組での確認と、集計メモを使った保管が紹介されています。人数を一律に増やす決まりではなく、確認方法の参考にしてください。(参考:ベルマーク教育助成財団「ベルマーク運動説明会 5月10日(金)横浜①」)
小分け袋は校内保管用、発送には財団指定の整理袋を使う

図のようなチャック付き袋は、集計済みのマークを校内で保管する方法として使えます。ただし、財団へ送る段階では、会社別の財団指定の整理袋へまとめ、点数別の枚数や合計を記入します。小分け袋だけで発送を完結させないようにしましょう。
整理袋はすべての袋にPTA番号・学校名などを記入し、他社用の袋を流用しません。量が多くて入らない場合は、大きな封筒や袋に入れ、該当会社の整理袋を貼り付ける方法が案内されています。(参考:ベルマーク教育助成財団「整理袋に入れる」)
- 点数の記入欄が足りなければ、別紙に明細を書いて袋の裏へ貼る
- 袋の口は、マークがこぼれないように閉じる
- 必要な会社の整理袋が不足していたら、財団へ請求する
小分け袋に入れたまま作業を引き継ぐ場合は、「未転記」「整理袋へ転記済み」などの状態もメモに残すと、二重計上を防ぎやすくなります。
送り状は最新の原本を使い、整理袋の数字を転記する
送り状には、協賛会社ごとの合計枚数・合計点数と、全体の合計点数を記入します。使うのは発行日が新しい送り状の原本です。FAXやコピーでは受け付けできないと案内されています。(参考:ベルマーク教育助成財団「送り状をつくる」)
参加団体には年2回、4月と10月に新しい送り状が送られます。手元になければ財団へ請求し、裏面の記入方法を確認してから記入してください。PTA番号・学校名・所在地・電話番号の記入漏れにも注意します。
校内で作ったExcelの集計表は確認用として使えますが、送り状の原本の代わりにはなりません。点数証明書はがきがある場合は、その内容も公式案内に従って転記します。
マークと送り状は別便で発送する
通常のベルマークを送るときは、マークの荷物と送り状を別便にします。同じ箱の中で袋を分けるという意味ではなく、送り状の原本は別に郵送します。(参考:ベルマーク教育助成財団「財団に送る」)
| 送るもの | 発送方法 |
|---|---|
| 整理袋にまとめた通常のマーク | 郵便・宅配便などで送る。送り状は同梱しない |
| 送り状の原本 | マークの荷物とは別便で郵送する |
| 点数証明書はがきだけを送る場合 | 送り状と同封してよい |
| 通常のマークと点数証明書はがきの両方がある場合 | はがきはマークと一緒に送り、送り状は別便にする |
発送前には、整理袋・送り状・控えの数字が一致するかを確認します。送り状の控えと発送日を残し、宛先は手元の最新用紙や財団の公式案内で確かめてください。
送る回数や時期に制限はありません。ただし、1$301C3月は到着が集中し、預金になるまで通常より時間がかかると案内されています。購入予定がある場合は、この点も踏まえて準備しましょう。(参考:ベルマーク教育助成財団「財団に送る」)
PTAのベルマーク活動の負担を減らすコツ

切り貼りだけでなく、回収の案内、保管、集計、発送にも作業が発生します。誰がどの工程に時間を使っているかを確認し、自分たちのPTAに合う方法へ見直しましょう。
不要な切り貼りを減らし、集計メモへ置き換える
最初に見直したいのは、財団の必須作業ではない切り貼りです。きれいにそろえるための切り直しや、10枚ずつの貼り付けに時間がかかっているなら、数えて記録する方法を試せます。
ベルマーク財団が2019年5月に公開した横浜市立市場小学校の発表では、10枚ずつ並べて貼るための切りそろえ・貼り付けに3$301C4時間かかっていました。切り貼りを廃止し、集計メモを活用したところ、作業時間がそれまでの半分以下になったと報告されています。
これは一校の当時の取り組みで、どのPTAでも同じ時間を削減できるという結果ではありません。まず一部のマークで試し、計算や確認に支障がないかを見てから広げる方法があります。(参考:ベルマーク教育助成財団「ベルマーク運動説明会 5月10日(金)横浜①」)
回収・集計・発送の回数を、それぞれ見直す
負担が大きい場合は、回収・集計・発送を毎回セットにしない方法も考えられます。常設の回収箱を使い、集計は学期ごとにまとめるなど、工程ごとに頻度を決める工夫です。
財団への発送時期・回数に制限はありません。校内の予定は、集まる量・保管場所・担当できる人数を基に検討します。回数を減らした結果、一回の作業が長時間にならないかも確認しましょう。(参考:ベルマーク教育助成財団「財団に送る」)
方法を変えるときは、回収場所や期間、家庭でお願いする準備も一緒に知らせます。学校への持ち込み方法が変わる場合は、学校側とも調整してください。
希望者や短時間の協力を募り、調整役の負担も確認する
作業を募る際は、仕事内容と所要時間の目安を伝えます。「仕分けだけ」「集計結果の確認だけ」のように範囲を示すと、できる部分を相談しやすくなります。
ただし、希望者制に変えただけで仕事量が減るとは限りません。募集・受け渡し・再確認を担う人に作業が集中していないかも見てください。人手が足りなければ、作業日や回収方法そのものを見直すことも必要です。
これは本記事で提案する運営上の工夫です。家庭での細かな作業を一律に求める前に、その作業が必要かを確かめ、PTAの方針に沿って話し合いましょう。
集まった点数と購入品を、短く報告する
活動結果は、集まった点数と何に役立ったかを中心に伝えます。PTAだよりや学校のお知らせに、購入品の写真と短い説明を載せる方法があります。
報告には確認できた実績を使い、財団で確定する前の点数なら「校内集計」などと区別します。購入予定品を購入済みとして紹介したり、家庭ごとの提出枚数を競わせたりする内容にする必要はありません。
記録には、点数だけでなく作業人数や時間、困った点も簡単に残しておくと、次年度の見直しに役立ちます。活動全体の分担や会議の減らし方は、こちらの記事で紹介しています。

ベルマーク活動の目的と、続け方の考え方
ベルマーク運動は1960年に始まり、集めた点数は1点=1円のベルマーク預金になります。その預金で、財団を通じて協力会社から学校に必要な設備や教材を購入する仕組みです。日常の行事費などへ自由に使える現金として受け取るものとは分けて考えましょう。(参考:ベルマーク教育助成財団「めざすもの」「【図・動画】仕組みと流れ」)
協力会社からの購入金額の10%は、自動的に財団へ寄付され、へき地学校や特別支援学校、被災校などへの教育援助に使われます。学校づくりと教育援助の両方につながる活動です。(参考:ベルマーク教育助成財団「【図・動画】仕組みと流れ」)
目的に意義があっても、作業方法を変えてはいけないわけではありません。必要な作業と負担を照らし合わせ、方法の簡素化や回数の変更、継続が難しい場合の縮小・休止も、学校との調整やPTA内の手続きに沿って検討してください。
この記事のまとめ
PTAのベルマーク活動は、番号や点数を残して切り取り、企業番号ごとに仕分け、点数別の枚数と合計点を記録して進めます。形をそろえるための切り直しや、10枚ずつ貼り付ける作業は必須ではありません。数えやすさと記録の確かさを優先しましょう。
校内保管用の小分け袋と、財団へ送る整理袋は役割が違います。発送には会社別の指定整理袋を使い、最新の送り状の原本を準備します。通常のマークと送り状は別便で送ることも、担当者間で共有してください。
まずは前年度の手順を確認し、不要な作業と担当の偏りから見直してみましょう。回収・集計の頻度や役割を調整し、集まった点数や購入品を報告すると、目的と負担の両方を考えながら活動を続けやすくなります。
