町内会長・自治会長は地域の仕事がたくさんあり、中には平日に参加しなければいけない行事もあります。
そんな町内会長・自治会長はどんな職業の人がやっているのでしょうか?
町内会長・自治会長をしている人の職業について、市区町村のアンケート調査結果、現役町内会長であるヒラリ自身のこと、ヒラリの地域にいる町内会長・自治会長の職業のことをまとめました。
町内会長・自治会長の職業は?

まず、市区町村のアンケート調査結果で町内会長・自治会長の職業について見ていきましょう。
ここでは、例として、伊達市(北海道)、横浜市(神奈川県)、宝塚市(兵庫県)のアンケート調査結果をご紹介します。
■伊達市(北海道)

- アンケート調査期間:令和4年6月14日~令和4年7月8日
- 引用元:伊達市|単位自治会実態調査結果報告書
■横浜市(神奈川県)

- アンケート調査期間:令和2年9月~令和2年10月
- 引用元:横浜市|令和2年度 横浜市自治会町内会・地区連合町内会アンケート調査報告書
■宝塚市(兵庫県)

- アンケート調査期間:令和2年9月~令和2年10月
- 引用元:横浜市|令和2年度 横浜市自治会町内会・地区連合町内会アンケート調査報告書
伊達市(北海道)、横浜市(神奈川県)、宝塚市(兵庫県)のどれも「無職」が半数近くあります。
「自営業」「会社員」「公務員」「パート・アルバイト」を合わせると「無職」と同じぐらいなため、町内会長・自治会長の職業は「無職」と「仕事をしている人」の割合が半分ずつといことになります。
ここでいう無職は、主に「定年退職して今は無職」ということになります。
任期が満了しても再任をして長く町内会長・自治会長をやっている人には、無職の割合がかなり高くなります。

ヒラリの地域にある昔ながらの町内会は、定年退職した人(無職の人)が何年にも渡り、町内会長・自治会長を務めることが多いです。
町内会長・自治会長が向いている職業


自分の仕事だけでも忙しい日々を過ごしているのに、町内会長・自治会長もするとなるといくら時間があっても足りません。
ヒラリ自身、ヒラリと同じ地域連合会に出席している町内会長・自治会長の職業を元に、町内会長・自治会長に向いている職業についてお伝えします。
定年退職した人
「町内会長・自治会長の年齢は何歳が多い?役員の年齢制限はある?」でもお伝えしましたが、福岡市(福岡県)、横浜市(神奈川県)、津市(三重県)のアンケート調査結果によると町内会長・自治会長は、60歳以上の人が80%以上、70歳以上の人が50%前後になります。
この結果からわかるように、会社を定年退職してから、町内会長・自治会長になる人が多くいます。
現役で仕事をしながら町内会長・自治会長を務めるのは時間的に難しいため、定年退職して時間の余裕がある人が町内会長・自治会長が向いています。



ヒラリの地域では、定年退職後に町内会・自治会に関わり始めて、町内会・自治会について勉強し、その後に役員になり、町内会長・自治会長が辞めたら役員の中から新しい町内会長・自治会長が選ばれるというしっかりした仕組みを作っている町内会・自治会もあります。
自営業者・会社経営者・フリーランス
会社に勤めながら、町内会長・自治会長をするのは難しいため、若い世代で町内会長・自治会長になる人は、時間の融通が効く個人事業者や会社経営者、フリーランスが多いです。
時間に融通が聞くとは言え、仕事の合間を縫って町内会長・自治会長の仕事をするというのは大変なことです。
特に子どもがいる人の場合は、平日は仕事、土日に町内会・自治会や地域のイベントをしていると、家族と過ごす時間が少なくなってしまうので、家族の理解も必要です。



ヒラリは個人事業者で小学生の子どもが2人いますが、町内会や地区連合会のイベントには子どもたちを積極的に連れていき、一緒に楽しんでいます。
子どもたちも普段ならできない経験ができるので、喜んでついてきてくれます。
地域に密着している仕事
自営業者や会社経営者に多いのですが、町の電気屋さんや大工さんなど、地域に密着した仕事をしている人にも、町内会長・自治会長なっている人がいます。
地域に密着した仕事ということは、お客さんは地域の人たちで、人間関係が重要です。
こういった仕事をしている人は、お客さんが電化製品や家のことで困っていることがあれば助けてくれる存在で、地域の人と信頼関係が築けています。
町内会長・自治会長になっても、顔見知りが多いため、町内会・自治会に入りやすいです。
ただ、地域の人が仕事のお客さんとなりますので、その中で町内会長・自治会長としての振る舞いは難しいことがあるのかもしれません。



ヒラリの地域でも自転車屋さんを運営している人、電気の修理を行っている人、大工の棟梁など、地域に密着している仕事をしている人たちが、町内会長・自治会長だけに関わらず、役員や部長・委員になったりして、町内会・自治会を支えてくれています。
この記事のまとめ
今回は、「町内会長・自治会長はどんな職業の人が多いか?」についてお伝えしました。
伊達市(北海道)、横浜市(神奈川県)、宝塚市(兵庫県)のアンケート調査結果によると町内会長・自治会長の半数近くの人が「無職」(主に定年退職した人)が占めています。
ヒラリが考える町内会長・自治会長に向いている職業は主に3つあります。
- 定年退職した人
- 自営業者・会社経営者・フリーランス
- 地域に密着している仕事
仕事を抱えながら町内会長・自治会長をやっている人も多くいます。