町内会が主催するお祭りが開催されるとき、町内会から寄付が募られることがあります。
そのときに出す寄付のお金の相場で悩んだことはありませんか?
今回の記事では、現役の町内会長であるヒラリが、町内会のお祭りに寄付するお金の相場、寄付を入れるご祝儀袋の書き方やお金の入れ方について、まとめました。
現役の町内会長であるヒラリの経験や実体験を元に、町内会への寄付についても考えてみました。

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町内会のお祭りに寄付するということ


町内会のお祭りにはお金が必要なため、そのお金を寄付で募って開催できているところも多くあります。
町内会で開催されるお祭りの寄付について、ヒラリの考えをお伝えします。
寄付するということ
大前提として、寄付をするかどうかは、本人の自由(任意)です。
寄付を求められたからといって「必ず寄付をしなければいけない」ということはありません。
人は「このお金が少しでも役立ってほしい」という気持ちがあって、寄付をします。
町内会でお祭りの寄付の話があるとき、町内会側に「寄付をしてもらうのが当たり前」という雰囲気があったり、こちらの気持ちを考えずに強制的にお金を徴収されるということがあってはいけません。
町内会の役員はボランティア(または少しのお金)で、町内に住んでいる人のために活動していますので、中には「こっちは町内のためにボランティアで活動しているんだから、お祭りの寄付ぐらいしてください」という態度で寄付を求められることがあります。
これでは、寄付する側にとって一番大切な気持ちがなくなってしまいます。
不満に思いながら寄付をするのはよくありませんので、町内会の考えやお祭りの意義について、賛同できる場合に寄付をするようにしてください。



ヒラリが町内会長として活動するようになってから、「寄付にも関わらず、こちらの意志に関係なく支払わなければいけない」ということが、町内会・自治会や地区連合会などで、当たり前にあることを知りました。
本来の寄付に戻すため、少しずつですが、ヒラリは改善できるように努めています。
町内会でお祭りを開催するということ
町内会でお祭りは、町内会の役員や部長・委員などが多くの人が時間をかけて企画し、開催します。
「町内会にお祭りなんか必要ない」と思われてしまえば、それまでなのですが、「町内のため、地域のために」と一生懸命に活動している役員や部長・委員もいます。
そういった役員からお祭りの寄付についてのお話があれば、「町内会のお祭りに興味はないけど、この人は町内のためにがんばってくれてるから」という気持ちでいいので、寄付について前向きに検討してもらえればと町会会長をしているヒラリの立場からはお願いできればと思います。



ヒラリは町内会のお祭りの寄付や役員について、「嫌な気持ちを持ったまま、やってもらうのはよくない」と思い、本人の意志を尊重して、決めてもらうようにしています。
ただ、現実には寄付のお金が少なくなったり、役員が足らないという状況に陥っています。
寄付金の使い道を知ること
寄付したお金が、お祭りとは全く違う場所に使われたり、役員の飲み食いに使われると嫌ですよね。
お祭りで集めたお金が「どういったことに使われるか」ということを知っておくと安心して寄付ができます。
たくさんの寄付金が集まるとお金が余ることもあります。
寄付金が余った場合、「来年のお祭りのために使う」「災害積立金に入れる」などの説明があれば、納得できると思います。
お祭りが終わった後、または年度末に会計報告を確認することも大切です。



ヒラリの町内会では、年度末の会合で会計報告をし、回覧板を使って全世帯に確認してもらっています。
町内会のお祭りに寄付するお金の相場


町内会長のヒラリの立場から、町内会で開催するお祭りに寄付するお金の相場について、お話します。
お祭りの寄付金の相場はいくら?
町内会で開催されるお祭りの規模、お祭りの予算、町内会の懐具合(貯金の金額)によって、寄付するときのお金の相場が異なります。
1つの町内会だけではなく、複数の町内会が一緒になって開催するような大規模なお祭りだと、寄付金の相場(個人)は「1,000円~10,000円」でしょうか。
大規模なお祭りの場合は「1口:1,000円」と1口あたりの寄付金額が決められていることもありますので、口数に応じて寄付をします。
ヒラリの町内会のように、1つの町内会だけが開催する小規模なお祭りでは、寄付金の相場(個人)は「100円~1,000円」です。
町内にある会社やお店の場合は、個人よりも多くのお金を寄付することもあります。
新しく町内に引越してきたばかりで、「お祭りの寄付金の相場がわからない」という人は、同じ町内に住む人に聞いてみると寄付金の相場がわかると思います。
「毎年、同じ金額の寄付金をしなければいけない」ということはありませんが、「毎年、同じ金額になる」という傾向はありますので、無理に寄付することにならないように寄付の金額を決めてください。



ヒラリの町内会で行う子どもたちの獅子の練り歩きでは、100円~500円の寄付金が多いのですが、中には1,000円を入れてくれる人もいます。
お祭りの予算を知ること
お祭りを開催するとき、役員の中では予算を立てますし、毎年恒例のお祭りならだいたいの予算は町内会長や会計が把握しています。
お祭りの予算がわかれば、「お祭りにどれぐらいの寄付のお金が集まればいいのか」ということもわかります。
お祭りの予算が多ければ寄付金も多い方がいいですし、予算が少ないなら寄付金も少なくて問題ありません。
町内会にお金があるのにお祭りの寄付を募っている場合は、寄付する必要はないのかもしれません。
ただ、町内会としてお金があるといっても、災害積立金など有事に備えたお金もありますので、どちらにせよ、町内会のお金の状況を知っておくことは大切です。
町内会のお祭りで使うご祝儀袋の選び方


町内会で開催されるお祭の寄付金を入れるご祝儀袋(のし袋)は、シンプルな花結び(蝶結び)のものにしましょう。
花結び(蝶結び)のご祝儀袋はこのようなデザインです。


花結び(蝶結び)は、紐を引っ張ると簡単にほどけるため「何度あってもいい」という意味がありますので、お祭りごとの祝儀袋に適しています。
寄付の金額が少ない場合(小銭だけの場合)は、祝儀袋を使わずに手渡しをしたり、ティッシュに包んで渡したりします。



ヒラリの町内会で行われる子ども獅子の場合、お金をいれる箱がありますので、町内の人が直接箱に入れてくれたり、ポチ袋に入れたり、ティッシュで包んだりして、寄付をしてくれます。
町内会のお祭りで使うご祝儀袋の書き方


町内会のお祭りで使うご祝儀袋の表と裏の書き方をご紹介します。
ご祝儀袋の表書きも裏側も、できれば毛筆や筆ペンを使うのがマナーとされていますが、サインペンなど太めのペンでOKです。
ボールペンや万年筆などの細いペンや薄墨は、好ましくありません。
ご祝儀袋のの表書き
町内会で開催されるお祭りでも、主催が神社ということもあります。
ご祝儀袋の表書きは、町内会が主催の場合と神社が主催の場合によって違います。
町内会が主催のお祭りの場合
町内会が主催でお祭りをする場合は、ご祝儀袋の表書きに「御祝儀」または「御寄付」と書き、その下に寄付する人の名前を書きます。




※お神輿や獅子の練り歩きに寄付をするときは「花代」「御花代」と書いたりもします。
神社が主催のお祭りの場合
神社が主催でお祭りをする場合は、ご祝儀袋の表書きに「奉納」または「御寄進」と書き、その下に寄付する人の名前を書きます。




ご祝儀袋の裏側の書き方
ご祝儀袋の裏側には「寄付の金額」と「住所」を書きます。


中袋があるご祝儀袋を使う場合は、中袋の表書きに「寄付の金額」、裏側に「住所」と「氏名」を書き、ご祝儀袋の裏側には何も書きません。
ちなみに金額の数字は旧字体で書きます。
■円、千円、万円の旧字体
新字体 | 旧字体 |
---|---|
円 | 旧字体は「圓」ですが、「円」で構いません。 |
千円 | 阡円、仟円(どちらでもOKです) |
万円 | 萬円 |
■数字の1~10の旧字体
寄付やご祝儀では4と9は縁起が悪いため避けます。
新字体 | 旧字体 |
---|---|
1 | 壱 |
2 | 弐 |
3 | 参 |
5 | 伍 |
6 | 六 |
7 | 七 |
8 | 八 |
10 | 拾 |
町内会のお祭りに使うご祝儀袋へのお金の入れ方


ご祝儀袋(または中袋)には、お札の肖像画が上になるようにお金を入れます。


こうすると袋からお札を取り出すときに肖像画から見え、印象がよくなります。
基本的にのり付けは必要ありませんが、寄付の金額が大きい場合は、のり付けすることもあります。
できれば新札が好ましいですが、お祭りの寄付金の場合は、そこまでこだわる必要がありません。
今回は、町内会で主催するお祭りに寄付するときのお金の相場とご祝儀袋の書き方やお金の入れ方について、お伝えしました。
寄付の相場については、大規模なお祭りへの場合は「1,000円~10,000円」、小規模なお祭りの場合は「100円~1,000円」です。
寄付に使うご祝儀袋はシンプルな花結び(蝶結び)、ご祝儀袋の表書きは「御祝儀」または「御寄付」(町内会主催のお祭り)、「奉納」または「御寄進」(神社主催のお祭り)、裏側には「寄付の金額」と「住所」を書きます。
ご祝儀袋にお金を入れるときは肖像画が上になるようにします。
寄付するかどうかは、あくまでも本人の自由(任意)です。
寄付する先の考えに賛同できる場合に寄付をしましょう。
この記事のまとめ
今回は、町内会で主催するお祭りに寄付するときのお金の相場とご祝儀袋の書き方やお金の入れ方について、お伝えしました。
寄付の相場については、大規模なお祭りへの場合は「1,000円~10,000円」、小規模なお祭りの場合は「100円~1,000円」です。
寄付に使うご祝儀袋はシンプルな花結び(蝶結び)、ご祝儀袋の表書きは「御祝儀」または「御寄付」(町内会主催のお祭り)、「奉納」または「御寄進」(神社主催のお祭り)、裏側には「寄付の金額」と「住所」を書きます。
ご祝儀袋にお金を入れるときは肖像画が上になるようにします。
寄付するかどうかは、あくまでも本人の自由(任意)です。
寄付する先の考えに賛同できる場合に寄付をしましょう。



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